クモハ40030製作記 
クモハ40030製作記(職員輸送に活躍した総武線のクモハ40030)
 
3.床下機器関連 
 床下機器の配置にはモハ60生・師匠の撮影した写真が参考に成りました。 この場をお借りし御礼申し上げます。
 
  @二重構造化と梁。  
   室内をある程度作り込んだので床上(室内側)を設け,床下はそれとは別の板としました。 その結果,二重構造と成りました。 両者の間に最大2mmの隙間ができるので配線スペースに活用するつもりです。  
  1) 床上(室内側)の板。   2)  床上(室内側)の板を車体にはめこんだ状態。  
   
  3) 床下の板(台枠:機器を付ける板)を車体にはめこんだ状態。    4) 床下の板には梁を付けました。電管が梁を貫通しています。  
     
  5) 梁は1.5×1(角線)材で,電管用穴を治具を使ってあけます。   6) 電管孔は端から0.7φ,0,7φ,0.6φ,0.6φと成っています。
     
     
   Aブレーキシリンダーの加工。  
  日光モデル製ブレーキシリンダーに加工を加えました。 テコは強度を考え0.5t真鍮材を使用しました。  
  7) 不鮮明で済みませんが右は「エコーモデル」製。   8)   隙間調整器に入り込んだテコの長さは後で調整します。  
     
  9) ブレーキシリンダーが中心と成るので,先に配置します。   10)  ブレーキシリンダーに並び「電磁吐出弁」を配置しました。   
     
  11) 手ブレーキの「クサリ車」はだるまやの部品を使用しました。   12) 手ブレーキの「クサリ車」はだるまやの部品を使用しました。    
     
     
  B主抵抗器の加工。   
  日光モデル製には間隔の広いタイプの主抵抗器がなかったのでエコーモデル製に加工を加えました。裏表を作るため2個を使いました。 厚さは「減流抵抗器」に干渉しないよう配慮しました。    
  13) 厚みを薄くするためエンドミルで削りました。   14) 板を介して裏表を貼り合わせました。 コックはDコック。  
     
  15) 主抵抗器の背後に減流抵抗器が控えています。   16) D(ドア)コックは主抵抗器に接近しています。  
     
     
  Cエァータンクの加工。    
  ドレインコックが表現されている日光モデル製を好んで使用しています。 ただ,タンク周辺に張り巡らされた配管の表現には限界があります。実物のように帯金で吊り下げるのが理想ですが・・・。 配管のために行った加工について以下に示します。  
  17) 配管のための穴(0.5φ)を孔けます。 タンクのモールドを保護するため板を介してバイスで固定します。    18) 固定用の穴を同じく穴(0.5φ)を孔けます。尚,写真には中央付近にM1.4の穴があいていますが使用しません。   
     
  19) 吊り下げ台を残し不要な部分は削除します。 タンク上面はほぼ平面状態です。 対角にあけた穴に0.5φ線を植え込み接着しました。    20) あらかじめ床板にあけた穴に植え込んだ線(0.5φ洋白)を差し込んだ後,裏側から線をハンダ付けしタンクを固定します。   
     
  21) タンクを這う冷却管が少し見える状態と成りました。   22) 制御溜も同様に固定します。  
     
  23) 空気側のD(ドァ)コックは補助タンクの近くにある[赤丸内]。     24) 制動関係および空気関係の配管が終わった状態。  
     
     
  Dコンプレッサー周辺の機器配置とブスフューズ。    
  日光モデルのコンプレッサー(AK3)を使用しました。 シャープで型くずれしないのが気に入っています。  
  25) コンプレッサーおよびその接触器[CM]。   26) 左からMG起動装置,高電圧フューズ,弱め界磁接触器,コンプレッサー[AK3]。  
     
     
  E電気側機器の配置。   
  電気側の機器を配置します。  
  27) メインフューズはスイッチ箱の背後に隠れています。   28) 主抵抗器の前のコックは電気側のD(ドァ)コック。   
     
  29) 御御器周辺の機器を示します。 バッテリー(蓄電池)が後方に隠れるように設置されています。    30) 電動発電機(2kw,MG),接触器,EmR(非常ブレーキ継電器)周辺を示します。  
     
  31)   母線(BUS)フューズは空気側に配置されています。 旧型の形が設置されていました。   32)  釣り合い空気溜とタイフォン。 共に両端に設置されています。タイフォンの支持方法は実物と全く違います。    
     
     
  Fまとめ。    
  床下機器の配置が終わりました。 この頃はATS搭載車ではないので「車上子」は撤去され痕跡が残っています  
 
 
 
床下機器・名称
01 タイフォン[警笛] 08 主制御器[CS5]  15 2kw電動発電機[MG] 22  電磁突出弁 
02 釣り合い空気溜 09 蓄電池[B]  16 非常ブレーキ継電器[EmR]  23  AK3コンプレッサー[CP] 
03 メインフューズ[MF] 10 遮断器[CB5] 17 付加空気溜  24  制御空気溜 
04 ブスフューズ[BF]  11 主回路・接地スイッチ[GS]  18 元空気溜  25  コンプレッサー接触器 
05 断路器[MS , BS] 12 高圧補助・接地スイッチ[GS]  19 補助空気溜  26  弱め界磁接触器[AVR] 
06 主抵抗器[MR6] 13 制御・接地スイッチ[GS] 20 手ブレーキ  27  高圧フューズ
07 減流抵抗器[MR8]  14 制御回路遮断機[ccos]  21 ブレーキシリンダー  28  限時MG起動装置 
16.の非常ブレーキ継電器[EmR]はATS搭載車用です。Sの表記がないのですがかつて搭載していたので付いていると思われます。
 
 
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